地震に対する学校の安全性
2008年5月12日の中国四川省の大地震では大きな被害が発生しました。そのなかでも学校の校舎や病院が倒壊したニュースは、衝撃的でした。
改めて、市の学校施設の耐震安全性と、いつ起きるかわからない大地震に対する心構えをQ&Aとして掲載します。
(質問1)大きな地震がきても浦安市の学校は大丈夫ですか?
(答え)大丈夫です。
日本の技術と1981年以降の耐震基準(建築基準法)は世界でもトップレベルで学校はその重要性から、通常の基準より安全率を高く設定しています。
1995年の阪神・淡路大震災でも1981年以降建てられた学校は大きな被害がありませんでした。市では1981年以前に建てられたすべての学校の耐震補強も済んでおり、1981年以降に建てられた学校と同じ強度を持っています。
(質問2)近年の建物や耐震補強が済んでいる建物はどのくらいの震度に耐えられるのですか?
(答え)震度7(気象庁の震度階)までは耐えられます。
現行(1981年以降)の耐震基準は、中規模の地震(震度5強程度)に対しては、ほとんど損傷を生じず、極めてまれにしか発生しない大規模の地震(震度6強~7程度)に対しても、人命に危害を及ぼす大破、倒壊のような被害が生じないことを目標に設定されています。このことは、阪神・淡路大震災(震度7同等)を経験した現行強度の学校が大破、倒壊が無かったことからも裏付けられます。
(質問3)市では地震により液状化現象の被害が出ると聞きますが、どういうことですか?
(答え)地盤の液状化現象による被害が予想されます。
地盤の中には土の粒子が重なり合っています。この粒子はかみ合っていて、その隙間に地下水がある状態となっています。地震の揺れによって、土粒子のかみ合わせが除々に外れ、ついには土粒子がばらばらになり、地下水の中に浮いたような状態になります。これが液状化現象です。
液状化が起こると、それまで建物の荷重を支えていた地盤が流体のようになり、基礎が地盤の中にめり込んでしまう場合と地中から噴き上げてくる水と砂(噴砂)によって、構造物が持ち上げられて建物が傾いてしまうような被害が発生します。
阪神・淡路大震災では、かつてない規模で液状化が発生し、市と同じような地盤のポートアイランドや六甲アイランド、臨海部の埋立地では建物が傾くなどの被害がありました。
(質問4)市の学校は地震による液状化現象で校舎が傾いてしまうことはないですか?
(答え)ありません。
市の学校は建物を硬い地盤まで支持杭で到達させ、杭と建物を緊密に固定しています。また、液状化現象が起きにくいように地盤改良も併せて施しています。そのため、液状化現象が起こった場合でも建物が傾いてしまうようなことはありません。
このことは、阪神淡路大震災で液状化現象を経験したポートアイランドや六甲アイランド、臨海部の埋立地の学校が大きな被害に至らなかったことからも裏付けられています。
(質問5)市の学校は大きな地震が起きても安心ですね?
(答え)必ずしも安心とはいえません。
わが国の耐震技術と基準は世界でもトップレベルというものの、大きな災害が起きる度に法律が改正されてきました。阪神・淡路大震災から得られた最大の教訓は、災害が起こっても、多くの人命が失われないような(建物の)壊れ方にすべきであろうということです。 言いかえれば大きな地震が発生し、被害が出ることはやむをえないが、人命に危害を及ぼすような壊れ方をさせないということです。
安全な建物といえども照明器具が壊れたり窓ガラスが割れたり、壁や柱にヒビが入ったりする事態が起きるので、これらの破片が落ちてきて怪我をする危険から身を守ることが必要になります。
(質問6)わたしたち保護者は(大きな地震が起きたとき)どうすればいいのでしょうか?
(答え)お子さんが学校にいるときは安全と考えていただき、落ち着いて行動して下さい。
- 電話によるお子様の安否の問い合わせは控えてください。
- 学校側は混乱が収まるまでお子様をお預かりします。
- すぐにお子様たちだけで帰宅させるようなことはしません。
- 地震直後は通学路もいろいろな危険があると予想されるからです。
- ご自身、ご家族、ご自宅の安全を確保していただき、混乱が収まってからお子さんを迎えにきてください。
(質問7)わたしたち(児童生徒)は、じしんがきたらどうすればいいの?
(答え)グラッときたら、机の下などの安全なところに体をかくしましょう。
そのときは、机のあしをしっかりもちましょう。そうしないと、机だけがすべってしまうことがあるからです。
先生のいうことをよくきいて、おちついてこうどうすることが大切です。
大きなゆれは1分くらいつづきます。そのあいだは、自分の体は自分でまもりましょう。
外にいるときや道路を歩いているときにグラッときたら、ガラスやかんばんなどが、おちてきたり、ブロックのへいや自動はんばいきがたおれてくることがあるので、建物や電信柱からはなれましょう。